COLUMN
想いが伝わる動画制作3つのポイント
2024.03.14更新
■①打ち合わせのポイント
みなさんは、学校の映像制作にあたり、具体的な構成案はお持ちでしょうか?
学生の主体性を尊重している学校であることを伝えたい…
手厚い支援が自慢の進路相談室を紹介したい…などの想いや目的はあっても、
「どんな構成にしますか?」と言われると言葉に詰まる方がほとんどだと思います。
しかしながら、プロではない学校職員の方に
「具体的な構成案はありますか?」など専門的な内容を聞く映像制作者が多いのも事実です。
理想的な映像制作のプロは、
学校の映像制作をするに至った経緯やその目的、学校の特色やブランディングなどの
抽象的な部分のヒアリングから、適切にニーズを捉え、対話を繰り返しながら
依頼主と二人三脚で具体的な構成に落とし込んでいくことができます。
とはいえ、依頼主が何に困っているのか、どんな映像を作りたいと思っているのかまで、
100%分かるわけではありません。
例え抽象的でも良いので、できる限りの想いや考えは練っておき、
伝えようとする、分からないことを明らかにすることを基本とし、
撮影を始める前段階で、双方に齟齬なく共通認識を行っていくことが大切です。
狙ったターゲットへ効果的に訴えかけられる(=作った意味がある)映像を制作するためにも
映像の具体的な構成や演出など、プロ視点での提案も参考にしながら、
制作会社と丁寧な擦り合わせを行うことを心掛けましょう。
■②撮影時のポイント
通常の撮影と比べて、学校の映像制作における撮影は少し難易度が上がります。
なぜなら、ほとんどの場合「学生」を撮影する必要があるからです。
カメラマンは、人・物・風景など様々なものを撮影しますが
基本的に 人 を撮影する際は、モデルや俳優などの”プロ”を起用して撮影します。
(もしくはクライアント企業の従業員などの”大人”)
当然「学生」は”プロ”でもなければ”大人”でもありません。
本格的なカメラを向けられ撮影されることに慣れていないため、
緊張して顔が強張ったり、うまく喋れなかったりする方がほとんどで、
撮り直しが繰り返されれば、不安になって涙が溢れてしまうこともあります。
「笑って!」と言われてもぎこちない笑顔になってしまう…
「楽しそうな感じで!」と言われてもどうしたら良いのか分からない…
そんな学生を相手に撮影する場合、
大事なのは「コミュニケーション」です。
普段の自然な姿、学生だからこそ語ることができる素直な言葉、
それらを引き出せることで、真に訴えかけられる映像が完成できます。
また、学生は講義、サークル活動、アルバイト、ボランティア、インターンなど、
とても活動的で忙しい日々を送っています。
急なスケジュール調整が入ることも多々あるため、柔軟に対応していく必要があります。
重ねてになりますが、
未来の学生・保護者への訴求力があるのは、やはり現役の学生や卒業生のありのままの姿と言葉です。
その良さが最大限に引き出せるような
コミュニケーションと柔軟性は持ち合わせていたいものです。
■③編集のポイント
打合せにて話したクライアントやディレクターが求めているイメージをどこまで、
映像に落とし込むことができるか、が大きなポイントになります。
「細部に神が宿る」という言葉がありますが、テロップの大きさや配置、
繋いでるカットを1フレーム単位で選択すること、映像の色味など、
簡単な映像に見えてもたくさん考えることがあります。
こう言った考える必要のあるものをいかに要素分解し、
こだわり切ることが編集のポイントになります。